ボーダーランズ Dead ECHOs 第2話あらすじ「Yes, and, Junie?」
相棒稼業が実際に回りだす回です。この日こなした仕事は3件、うち現金になったのは1件だけ——その結果からJunieの「通貨だけが通貨じゃない」という方針が確定します。あわせて、シリーズの合言葉「Yes, and」と、架空の犯罪王「the Postmaster」がここで生まれます。
Aプロット:Obsidian Wakeの武器コンテナ
- Episode 1で決めたとおり、二人は傭兵会社Obsidian Wakeの補給物資を反乱側へ流しにかかります。Junieが現地に潜入し、Wattsは通信局から指示を出す「guy in the chair」役
- Wattsは任務前にコードネームを用意していました。自分が「Disco Ranger」、Junieが「Frugal Biscuit」。Junie「正気じゃない名前ね」/Watts「今はフィードバックの時間じゃない、Frugal Biscuit」
- 作戦は武器コンテナにサブスペース・トラッカーを設置し、その周波数をDemeterの反乱勢力へ送ること。傭兵が回収に来る前に反乱側が持ち去る算段です
- Wattsは施設図から「北側の貨物コンテナは警備の死角で、警備員ゼロ」と割り出し、Junieを70ヤードの通気ダクト這い回りから救出します。Junie「guy in the chairの仕事、ちゃんとできてるじゃない、Ranger」
Bプロット:3件の総括と「貸し」の思想
局に戻ったWattsが会計を詰めます。
- ①反乱側への武器供与 — 無償。Junie「戦う道具がなければ自由の戦士にはなれない」
- ②銃おばあちゃんたち — 武器庫の場所を売らず、バンディット団を乗っ取らせた。Junie「カーディガンを着た狙撃兵の軍団が、私たちに貸しを作ったのよ」
- ③Lady Bandit の隠し武器 — Face-Slicing Connieにまとめて売却。この日唯一の現金収入
- Watts「3件中1件しか金にならなかった。もっと稼げるって話で俺は騙されたんだぞ」/Junie「騙された? あなたがほとんど懇願したのよ。それに私が言ったのは『より大きな見返り』。それは必ずしも『より多くの金』じゃない」
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Episode 7で、この貸しが実際に返ってきます。 Junieがロボット革命に銃おばあちゃんたちを動員する場面がその回収です
Cプロット:Dahlの締め付けが一段上がる
- Dolly(Dahl Management Bot)から再度の通告。「1週間前に局へ閉じ込めたにもかかわらず、未配達ECHOのクリアランス率が改善していません」
- Watts「最低限をやることが十分じゃないなら、なぜ最低限が存在するんだ?」
- そして数字が出ます。「新CFOが全部門一律25%の生産性向上を義務付けました。あなたの案件はDahlの会計士へエスカレーションされ、そこで処遇が決まります」——Episode 1に続き、圧力の出どころは一貫して経理部門です
Dプロット:Wattsの正体(ヴォルトハンター・ガチ勢)
Junieが受信箱を整理していて、私信の山を見つけてしまいます。
- 差出人は「Vault Hunter Fantasy Getaway Cruises」。旗艦Calypsoのクルーズ・ディレクターFibula Gambleからの、企画持ち込みに対する不採用通知が何十通も
- 却下された企画名がひどい。「Rolling in the Deep」「Remembering Our Special Crimson Raider Boy」「Jack of All Trades, Master of Fun: Handsome Jackのいちばん魅力的な残虐行為」。極めつけは「How to Romance a Vault Hunter: Finding the Maya to Your Krieg」で、これは「内容の多くが海事法に違反しています」と警告されています
- 「あなたのような熱心なファンには寛容ですが、私どもの連絡先を失念してください。ブロックしても効果がないので」
- 観念したWattsが差し出すのが自作のファンフィク「Through No Fault of His Own」。friends-to-lovers のスローバーン、3,000ページ。「主人公が基本的に俺なんだけど、筋肉がついてるってところに気づいた?」
-
Episode 7でWattsが手放せない「60万字のKrieg×Mayaファンフィク」はこれです。
Eプロット:Leviの洗濯機カルト(金にしない回)
- 惑星名の欄が文字化けしたECHOを再生すると、Gehennaから来た宣教団の兵士Leviが妻Annabelleへ宛てた手紙でした。彼らの使命は「この呪われた荒野に散乱する老朽化した洗濯機を修理すること」
- 現地の反応は芳しくありません。「Pandoraは奇妙な世界で、その民は我々が彼らを清潔にしようとする努力に抵抗する」「彼らは私が誰かの幼い娘のような匂いがすると言う」
- 若いEnusがバンディットに片脚を8時間かけて食われ、地元の外科医Dr. Zedのところへ運んだところ、「医学的対称性」を理由にもう片方の脚も失いました
- Watts「で、この家電カルトからどうやって毟る?」/Junie「この人たちは苦労しているだけで実害を出していない。私は弱い者は叩かない(I don’t punch down)」——そのまま無償で配送されます
Fプロット:Shrimp Blimp詐欺の発端(Episode 7への仕込み)
- 検索アルゴリズムが釣り上げたのは、夫婦GeorgeとGaryの口論でした
- Garyが家の貯金を全額、「乗っている間ずっと甲殻類が無制限に出てくる自動操縦の飛行船」に投じていました。名前はShrimp Blimp
- 前科もあります。Crab Cab——「ティラピア・マフィアとロブスター・モブがCrab Cabの縄張りを巡って戦争を起こすなんて、誰にも予測できなかった」
- 消えた資金はGary Jr.のコミュニティ・カレッジ入学賄賂用でした。しかもGaryは「Bait and Tackle Shopの公式投資ブローカー」から「就航日まで売却禁止」「さらに3人をChum of the Month Clubに勧誘すること」という契約を結ばされています
- 二人の答えがポンプ・アンド・ダンプでした
- 偽レビューと有名シェフ・Dr. Dan the Dolphin Manらインフルエンサーの推薦でニュースフィードを埋め、株価を吊り上げる
- 就航直前に売り抜ける
- 同時に自動内部告発ECHOを仕込み、Garyら小口投資家に「就航日の寄り付きで売れ」と知らせる
- Junie「詐欺株は崩壊し、私たちは儲かり、Gary Jr.の学費は確保され、誰も傷つかない。いかがわしいスタートアップと金持ちのポートフォリオを人間に数えるなら別だけど、私は数えない」
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Episode 7で、この計画は「飛行船が就航直後に爆発する」という形で二人に返ってきます。二人は「自分たちの詐欺が人を殺したのでは」と青ざめますが、Episode 9で無人の遠隔操縦機だったためけが人はいなかったことが判明します(公開時は「死者が出る」と記載していました)。そして仕込んだ内部告発ECHOがGeorgeとGaryを救ったことも、その回で確認されます
Gプロット:Watts Double Dipと、the Postmasterの誕生
- バーのCMでMurder Con(「Firearm Festという大失態の灰の中から蘇った」)が「Jakobs大放出」を宣伝します。目玉は「Handsome Jackを殺した銃」——喋るJakobs「Chatty Hammerbuster」の抽選
- Junieは一目で偽物と見抜いて激昂します。「スカグ革を象嵌したJakobsのSMG? Jakobsが自分のブランドをスカグ革で汚すわけがない」「Jakobsのロケットランチャー? 馬鹿げてる」——Watts「銃は嫌いなのに銃には異様に詳しいんだな」/Junie「偽物が見抜けるだけ」(正体の伏線)
- 二人はJakobsの内部告発窓口に通報します。返答は即座でした。「提出いただいた情報を検証し、キル・スクワッドを派遣しました。2〜3営業日で現地に到着します」「レベル2の密告者報酬パッケージが全面承認されました」
- Watts「始末する? 営業停止にするだけかと思ったら、丁寧に作られた銃を撃ちながら乗り込むのか」/Junie「手にあるのが銃だけなら、あらゆる問題が標的に見える」
- ここからがWattsの悪知恵です。偽Jakobs側に「キル・スクワッドは2〜3日後じゃない。今日来る」と嘘の警告を入れる → 相手は偽ラベル付きの(剥がせば十分売れる)銃を置いて逃げる → 二人が回収してMarcusに売る。命名は「Watts Double Dip」(報酬と売却の二重取り)
- そしてこの警告電話のために生まれたのがthe Postmasterです
- 「危ない商売の一対一の折衝を引き受ける、俺が練ってきたキャラクターだ」。旧世界の郵便制度を調べ倒したWattsが、「配達人、仕分け人、事務員……そして全体を統べる長がいた。その名前がPostmaster」と見つけて名乗ります
- Junie「リバーブをかけたら大物っぽくならない?」/Watts「Junie、自分が何をしてるか分かってる? 君は今yes-andしたんだ」/Junie「だって即興の第一原則でしょ」——シリーズの合言葉の初出です
- ところが初仕事は台無しになります。相手は重々しい名乗りを最後まで聞かず「酒屋のTerry、お前だろ。いたずら電話はやめろと言ったはずだ」と決めつけ、逃げる間際まで「Terryが俺をJakobsに密告しやがった」と怒り続けます。Watts「Terryじゃない。Postmasterだ」
Hプロット:Dahl側(ラスト)
- Amadeusの護衛につけられたDahl隊員が愚痴っています。「指はニードルの7フィートのサイボーグ殺人機械の、俺たちは高級ベビーシッターだ」「Vivian Proctorとその経理改革に感謝するんだな。噂じゃ、彼女の部門はいまや警備部より死人を出すらしい」
- 中でAmadeusが情報屋を拷問しています。「なぜ彼女を庇う」/「庇ってない! あの日までJunie Jakobsに会ったこともない。彼女はここへ来て俺を締め上げて、Bone Zone Boysに伝言を届けろと言っただけだ」/「子供を使って売らせている件で、潰すと言っていた」
- 護衛たちの会話で、彼女の手口も語られます。「先月Atlas社員信用組合をやった」「大きなヤマの目くらましだろ」「それが違うんだ。何も取っていない。労働者の債務だけ消して姿を消した」
- Amadeusは情報屋を「協力的。非生産的。……償却(Liquidated)」と処理し、こう告げて去ります。「Dahlへ帰投。Proctorのもとへ。私はDahlに失敗した。指示を。再教育を。規律を」
小ネタ
- Junieが局を掃除したことでWattsが動揺します。「なぜキッチンにまともなコーヒーがある? なぜ管制室に何にもつまずかずに入れる?」。彼のコーヒーは「噛む必要があった」——ポットを一度も洗わない主義で、「鋳鉄のフライパンを育てるのと同じだ。過去の風味が現在の一杯に生き続ける」
- Wattsは銃を持ちません。ただし「シリアルの箱の景品」の銃がシリアル用の飾り棚に4丁入っています。Junie「酒のつまみの近くに銃を置くのはやめて」
- Beefholeがバーで正式に謝罪し、以後レギュラー化します。「Beefhole、問題を起こしに来たんじゃない。謝りに来た」「腕はまだ握れない。でも週3回リハビリに行ってる」
- Wattsが避けている相手のリストに「酒屋のTerry」「Grandpa Destructotron」「母さん」が挙がります
- Wattsの「床は安全。床は友達」もこの回が初出です(Doobyが配信中に落ちたとき1時間床に伏せていた)。Episode 7でも同じ体勢に入ります
よくある質問(FAQ)
「the Postmaster」って何者?
Wattsが作り上げた架空の犯罪王ペルソナで、Episode 2で誕生します。危険な取引の矢面に立たせる身代わりとして、旧世界の郵便制度を調べ倒したWattsが「全体を統べる長=Postmaster」という役職名を見つけて名乗り始めました。実在しない人物なので、二人が誰かを怒らせても追跡先はPostmasterで止まります。ただし初仕事では相手に「酒屋のTerryのいたずら電話」と誤認され、Terryの評判だけが下がりました。
「Yes, and」ってどういう意味?
即興演劇の第一原則で、相手が出した設定を否定せず受け入れて足す、という約束事です。Episode 2でJunieがWattsのPostmaster設定に乗った瞬間、Wattsが「今のがyes-andだ」と指摘したのが初出で、以後シリーズを通して二人の合言葉になります。Episode 6でJunieが逃亡を拒むWattsに折れる場面も、この一言で決着します。