ボーダーランズ Dead ECHOs 第3話あらすじ「Make your partner look good in front of their ex.」
Episode 2でWattsがその場しのぎに捏造した架空の犯罪王ペルソナ「ポストマスター」が、業界に実在の大物として認知されてしまう回。Wattsが1週間で約100件も名乗って使い回した結果、ついに本物の大物に目をつけられます。そして最終シーンで、Junieがなぜ追われているのかという本シリーズ最大の設定が明かされます。
Aプロット:ポストマスターの暴走と反撃
- 役割の逆転 — Junieが朝からWattsのデッドECHO処理を肩代わりしています。理由は明快で、Wattsがクビになると二人はECHOnetへのアクセスを失い、裏稼業ごと崩壊するから。当のWattsは昼まで寝ており、「うまく分業できている」と解釈している始末
- イカサマダイス取引 — 「必ず1か20しか出ない」不良品として廃棄されるはずだったダイスを、ポストマスターは「結果保証付きの公式競技ダイス」として、CEOと暗殺者が同じ卓を囲む地下の高額トーナメント「Butt Stallion’s Boardroom」へ流し、仲介料を得ます
- 反撃 — 年に一度の復帰戦を台無しにされた AB Holdings CEOの Aaron Baron が激怒し、ポストマスターを名指しで追跡開始。武器密輸業者 Fancy を「あなたの管理下で消えた武器輸送はこれで3件目だ」と恫喝します
- 推理 — 二人が横流しさせたのは1件だけ。しかもFancyは武器輸送をランドリー便に偽装しており、改竄済みのマニフェスト上、二人の強奪以降ランドリー便は出ていません。つまり残り2件は自分たちの関与以前に起きていた
- 真犯人 — Wattsが以前から破っていたFancyの腹心 Crisp のアカウント(パスワードは「fancyboy」)のログには、Fancy以外とのECHOをすべて消去した痕跡と金銭取引の記録が残っていました
- 決着 — ポストマスターとしてAaron Baronに電話し、Crispが代金を受け取る日時と場所を渡す代わりに「ポストマスターという名を忘れ、以後追跡しない」約束を取り付けます
Bプロット:偽ブラッドウィング事件
冒頭、Junieが処理していたのは「ブラッドウィングの雛」として赤くスプレー塗装しただけのゴミ漁り鳥を売られた少年 Patrick Todd の親からの脅迫メッセージ。配達不能になっていた原因は、ペットショップの店主が「Terri」(i)なのに、送信者が「Terry」(y)で送っていた綴り違いという落ちでした。
なおPandoraでは小動物を生かしておくのが難しく、店主は「ありもので代用」しています。Wattsがかつて飼っていた「猫」の正体も、実はジャバーの毛皮をかぶせたロボット床掃除機でした(すでにバッテリー切れで故人)。彼の部屋がゴミだらけな理由も、この”猫”にご褒美を与えるためにわざと床にゴミを落としていたから、という伏線回収つきです。
タイトルの意味
ポストマスターの衣装一式を回収するため、二人はWattsの元同棲相手 Marisol の家を訪ねます。Marisolは即座にJunieを浮気相手と誤解して敵意を向けますが、Junieは自分とWattsの関係が完全に非性的だと先制的に明言したうえで、「あなたとWattsの関係は本物で特別だ」とMarisolに向かってWattsの株を上げる立ち回りをします。
これがタイトルの直接の意味です。皮肉なことに、Watts本人は最後まで「Marisolは元カノではない」と否認し続けており、タイトル自体がWattsの自己認識を否定している構造になっています。
Cプロット:ついに明かされる「Jakobsの娘」の秘密
最終シーン、AmadeusがProctorに捜索失敗を報告し、「Atticusを蝕んだ病が、自分の中にもあるのではないか」と不安を漏らします。ここで本シリーズ最大級の設定が開示されます。
- Junieは、AmadeusやAtticusと同じ条件で「プログラム」を経験し、無傷で出てきた唯一の人物である
- その秘密は Atticusを救う鍵であり、同時に Proctorのリキディターを完成させる鍵でもある。つまりProctorは彼女を殺したいのではなく、捕獲して解析したい
- Proctorの動機は「CEOへの昇格が止まってはならない」こと
- Atticusは、PandoraのDahl支社を丸ごと虐殺して逃走中。そしてその暴走の引き金はProctor自身の言葉だったとAmadeusに指摘され、Proctorもそれを認めます
- 手掛かりが尽きたため、ProctorはJakobsの娘の捜索を一時停止。ただし次回予告には「Junie Jakobsは今どこだ」と叫ぶ尋問シーンがあり、別方向からの圧力が示唆されます
小ネタ
- Claptrap が「the sad little robot」名義のラッパーとして4週連続チャート1位。その歌詞に出てくる「double crosses(裏切り)」という言葉が、Crispを疑うきっかけになります。本エピソード唯一の既存ゲームキャラ登場
- 全編を通して Bunkers & Badasses(ボーダーランズ世界のTRPG)文化のパロディが効いており、「die(単数)とdice(複数)」の言い間違いを訂正し合う衒学ギャグが何度も繰り返されます
- AB Holdingsの受付が読み上げる傘下事業は、投資会社・傭兵会社・子供向けバウンシーハウスの3つ。「堅実な投資戦略、オンデマンドの暴力、子供用の空気式スカグピット、どれでも承ります」
持ち越された伏線 — JunieがWattsに渡した「デバイス」からECHOを復元するには新しい暗号コプロセッサが必要で、まだ届いていません。Wattsは「肌を剥がされる脅威が片付いてから」と先送りしています。