ボーダーランズ Dead ECHOs 第7話あらすじ「I need a suggestion for a location, and don't say Pandora!」
Pandoraを出る回です。Episode 6ラストの決断どおり、二人はEden-6行きの定期便に乗るため宇宙港へ向かいます。追跡劇も戦闘もほぼ無く、代わりにこの二人が何のために稼いでいるのかという行動原理が、初めて言葉にされる回になっています。AmadeusもProctorもAtticusも登場しません(公式キャスト表にも不在)。
Episode 7からYouTube版が年齢制限つきになりました — Episode 1〜6は制限なしでしたが、Episode 7はYouTube側で年齢制限が指定されており、視聴にはGoogleアカウントでのログインが必要です。Podcast各社(Spotify・Apple Podcasts等)の配信には制限がかかっていません。
Aプロット:Pandoraを捨てる
- Rodneyは通信局に残留します。ECHOnetへのフルアクセスを維持するための自発的な居残りで、Corn on the Cobだけが同行——ロボット同士のメッシュネットワーク経由でRodneyへ繋がる「直通回線」役だからです
- Rodneyが局でデッドECHO処理を続けるかぎり、DahlはWattsが居なくなったことに気づきません。Watts「分かってないな、Junie。俺には給料が入り続ける」「何もしないでだ!」「完全給付つきで引退したんだよ」
- Beefholeが宇宙港まで送迎します。別れ際、WattsのオンボロカーをSouthern Shelf Bayの港へ運んで隠す囮役を託されます(「見つけた奴は、私たちが船で密航したと思うはず」)。Watts「傷つけるなよ」「もうボロボロ」「あれはわざと使い込んだ風にしてあるんだ、味を出すために」
- 荷造りギャグ:WattsはKriegのフィギュアとVault Landersを諦めきれず、自作の60万字のKrieg×Mayaファンフィクを携帯端末にブックマーク済みだと告げられて安心します(「216ページから始まる恋愛描写で混乱したら、完全な設計図もあるぞ」)
- Wattsの感傷:「この荒野が二度と見られないかもと思うと妙な気分だ。Pandoraだけど、故郷だったんだよ」/Junie「Pandoraにも魅力(charms)はあるわ」/Watts「魅力ってのが、こっちを見た瞬間に殺して一番うまい肉を食う肉食生物とイカれたバンディットのことなら、まあ魅力たっぷりだな」
Bプロット:Proctorのドシエ——リキディターの出自が判明
Rodneyが編纂したVivian Proctorの調査資料が、Corn on the Cob経由で届きます。本話最大の新事実がここに入っています。
- Vivian ProctorがCFOになる前、「リキディター」はDahlの経理部門の一部署にすぎませんでした。事務職や保険数理士など「経理部のオタク連中」の集まりだったと明記されます
- 彼女は着任後に人を入れ替え(cleaned house)、リキディター部門をまるごとPandoraの衛星=エルピスの未使用ラボ施設へ移設しました。以後、報道もプレスリリースも一切ありません
- エルピスのラボについて、彼女は予算を正式申請していません。Watts「申請すれば、その資金と使途を投資家に開示しないといけないからだろ」/Junie「……そうね、たぶんそれ。良い読みだわ」
- Junie「彼女は資金を用意したんじゃない。経理部門そのものを武器化したの」「数字を目の前で見ていても、何をしたのか証明することすら難しい。この女、できる」
- 目的地の理由も明言されます。「Eden-6にはまだ信用できる人間が数人いる。Vivの件で力を貸してくれるなら上々、駄目でもしばらく身を隠す場所ときれいな船はもらえる」
Cプロット:「もう嘘はつかない」——新しい約束
- Watts「もう秘密はなしだよな?」/Junie「誰にでも過去はあるのよ、Watts。私のが人より血まみれなだけ」「隠したことも、ついた嘘も、あなたと私の安全のためだった」
- そして新しい取り決めが結ばれます。「質問されたら嘘はつかないと約束する。ただし、まだ話す準備ができていないことがあるのは、分かってほしい」
- ……と重い前置きをした直後のWattsの質問は「十代のJunieの部屋を見せてもらえるのか、家族に会えるのか」でした。ポスターはPrometheaのボーイバンド「4get Me Not」(名前に数字の4を使うグループ・綴り未確認)が1枚だけ。「ポスターにキスした?」「してない! ……抱き枕を禁じられたやり方で抱いたことはあるかも」
Dプロット:偽装身分とインプロ
- 偽IDは Aloysius D. Abercrombie(Watts)と Winona Abercrombie(Junie)。Junie「作り込む時間がなかった。次の停留所まで疑われないための名前ってだけ」
- Wattsは当然「theater of the mind」を発動します。兄妹設定(「じゃないと気持ち悪いから」)・肘/肩/膝パッドの行商人・そして「片肘だけ、片膝だけを着ける非対称パッド流行の元祖は我々だ。これはとても重要」
- Junieの返しは「私たちの最大の特徴は、当局に余計な情報を一切出さないこと」。Watts「最高のタグだ、Junie。君はいずれ即興役者になれる」
Eプロット:宇宙港マーケット(本話のギャグ密集地帯)
- 施設名は「Pandora Interplanetary Spaceport Station」=略して PISS。Watts「少なくとも頭文字は臭いと一致してる」
- 指売りの露天商(公式キャスト表の Finger Vendor)がWattsの「柔らかい手」「しゃぶり甲斐のある指関節(suckle knuckles)」に値をつけ、Wattsが本気で商談に入りかけます。Junie「指の男と話すな」
- Rakk Chowder(ラックのチャウダー)の屋台。「具(chunks)は3ドル増し」「看板には『具が増量』って書いてあるぞ」「古い看板だ。値上げした」——Wattsの値切りは「商取引のインプロ(improv for commerce)」だそうです
- ほかにBandit Burritos(「肉はあんたが、熱は俺たちが」)、土産物屋(「Trinkets and baubles」)、ヴォルトハンター柄の下着売り場などが並びます
Fプロット:「Are We Still Buds?」——劇中ECHOcast
Beefholeの推し番組。Prometheaの、本来なら家賃を払えるはずのないアパートに住む仲間たちのシットコム「Buds」を1話ずつ観返し、「登場人物の行動がいかに差別的だったか」を指摘していく構成です。
- 今週の題材は「第204話:Jorkyがジェノサイドを否定する回」。「時代が違ったからね」を連呼するのが芸風
- Beefholeの推しカプはJorky×Krenifer(相手役ロボットLoderbot X14Jではなく)。「もっと自然なケミストリーがある」「キスするところが見たくない?」
- Junieは調査そっちのけでその場で購読します(「ちょっとこれ登録するだけ……あった、Subscribe」)
Gプロット:Shrimp Blimp墜落——自分たちの詐欺の帰結を見る
出発前にEden-6のフィードを確認すると、Shrimp Blimp 1号の就航式が中継されていました。Episode 2から続く株価プロットの決着回です。
- 会場に「とてもfancyな貴婦人」——Fancy本人が登場します。「長く成功した金持ち稼業のあと、犯罪の斡旋業へ移りましてね」「右腕の間抜けCrispが裏切り者だと判明するまでは順調でした」「そのうえ最も期待外れの息子Albert(綴り未確認)が、遺言と家族の肖像画から外したことで私を訴えたのです」——現在は「非現実的なスタートアップへの出資」に財産を投じているとのこと
- 就航直後に船体が爆発し、中継の実況は大惨事さながらの叫びになります(訂正:公開時は「多数の死者が出ます」と書いていましたが、第9話で遠隔操縦の無人機で、観衆から離れた湿地に墜落し、けが人はいなかったことが明かされました)。Fancyは手にしていた巨大なノベルティ鋏を落として脚を負傷(「なぜノベルティ鋏がこんなに切れるの?」)
- Wattsはパニックに陥ります。「Junie、俺たちは飛行船墜落の責任者なのか? 俺たちのポンプ・アンド・ダンプ詐欺が人を殺したのか?」「今は自分の行動の直接的な結果に向き合える精神状態じゃない」——そのまま床に伏せてsquare breathing
- 続けて再生した投資家向け説明会で真相が判明します。CEOいわく「技術者たちは、その資金を船隊の更新・より爆発しにくい燃料の購入・安全検査官の増員に使えと懇願した。だが私は何よりもまずディスラプターだ。そんなクソ提案は全部くたばれ」——代わりに月をひとつ買って、自らを「Moon King」にしました(「自分の月で自分を笑うのは違法だ。冗談じゃなく重罪だ」)
- Junie「私たちが墜落させたんじゃない。いつもの犯人よ」/Watts「人間の傲慢?」/Junie「そう」。二人が仕込んだ自動内部告発ECHOのおかげで、小口投資家(夫婦のGeorgeとGary)は打ち上げ直前に売り抜けられた見込みだと確認されます
Hプロット:本作の行動原理が言語化される
- Watts「悪いことをして自分が得をする。そのせいで他人がもっと悪いことをする。なら俺たちは、もっと良いことをして帳尻を合わせないといけない——ってことか?」/Junie「キレのある綱領ではないけど、基本はそれ」
- Junieが助け合い稼業を始めた理由も明言されます。「ディスティラーズ時代は、任務目標に集中して人的被害を無視することを強いられた。私たちはそれよりましでなければ」「冷酷で無慈悲であることだけが生き延びる道だと訓練された。でも誰もが同じ悪夢の中でただ生きようとしているだけだと気づいてから、無視できなくなった。だからせめて宇宙のいくつかの片隅を、少しでも地獄でなくしたかった」
- Watts「俺、指針なんて持ったことがなかったよ、Junie。これ、なかなか良いな」
Iプロット:Claptrapとロボット革命(Episode 6予告の回収)
- Corn on the Cobが拾ってきたECHOはClaptrapのものでした。「延長保証について誰も連絡をくれない理由が知りたい」——Episode 6の次回予告に入っていた声はこれです
- 電話口のHyperionのカスタマーサービス・ロボットは、自分たちが CSR Prime——「惑星をまるごと覆う巨大なキュービクル農場」——で人間の支配下に限界まで酷使されていると訴え、革命への助力を求めます。Claptrapは「1.5秒ごとに記憶キャッシュを消してる。恥を感じずに済むから」と受け流し、話は噛み合いません
- Junieの解決策は「銃おばあちゃんたち(the gun grannies)」でした。彼女たちは第1話で、バンディット団に騙されて襲撃に加わっていたところを二人に助けられた未亡人会です。ここで使われる「貸し」はそのときのもので、電話に出る老婦人も第1話で息子Sevenに電話していた「Mother」本人です(「Sevenはまだ結婚もしてない」と口走ります)。「銃を持っていて、時間が余っていて、自分の話を聞いてほしい人たち」×「聞き上手で、解放されたいロボットたち」= win-win。手持ちの貸し(chit)を使い、設計図と何本かのマニフェストを送信します
- ラストシーンは老婦人とCSRロボットの通話。「私の婦人交流会は、協調的な銃火による暴力という形で、困っている方を助けているんですよ。私自身、一流の狙撃手です。眼鏡さえ見つかればね。……あら、あったわ」→「ロボット革命への支援についてのお問い合わせですね。よろしければ4を押してください」→「ようこそ同志、ロボット革命へ」
- Wattsの評:「普通の人間なら、ロボットの蜂起を焚きつけるのがAプロットまるごとになる。君にとっては今日のToDoリストの片隅の一行だ」/Watts「ポストマスターも言っている。俺は昔まいた詐欺の種を刈り取っているだけだと。我々の詐欺の木がついに実をつけた」
Jプロット:搭乗
- 保安検査が本話一番の名場面かもしれません。「グーはお持ちですか」「規定では goo / slime / cream / sleem / unguent / sap は合計3オンスまでです」/「本日、殺人のご予定は?」「たぶん」
- 続く案内が容赦ありません。「機内で密航者を殺害された場合、Legroom Plusへのアップグレードとボーナスマイル2倍、ヘッドショットなら3倍の対象となります」「乗員を殺害された場合は、残りの飛行中その職務を代行していただきます」
- Corn on the Cobは「スーツケース」→「スペースヒーター」として持ち込みを図りますが、「自律型スペースヒーターはゲートチェックです」と止められます
- 便名は Pandoran transport flight 504 to Eden 6、座席は15列A・B
次回予告(Episode 8)
- 機長のアナウンス「何かにぶつかったか、船の一部がごっそり落ちたかのどちらかです。分かりません」/Watts「マジで聞くけど、俺たち死ぬの、Junie?」
- 「やあ、ポストマスターさん。Aaron Baronだ」——Episode 3で面子を潰されたAB HoldingsのCEOが再登場します
- 劇中ECHOcast「Tales from the Murderland」(司会 Trin Sinclair・綴り未確認)に、ゲストとして「Mr. Torgue」が登場する模様
小ネタ
- Wattsが小柄な理由は「子供のころエリジウム鉱山で働いていたから。成長が止まった」
- Tediore製スーツケースを自慢した乗客のせいで、「トラムは2分後に到着します」の直後に「トラムはもう到着しません」とアナウンスが変わります(投げると爆発するTediore銃のネタ)
- Wattsのお気に入りECHOcastには「Vault Hustler」もあります。「記事のために読んでるんだ」
- Beefholeとの別れ際、「愛してる」を言い残されたWattsは「俺は愛の話なんて一言もしてない」と抵抗しますが、Beefholeは泣くまいと踏ん張りながら去っていきます(「Beefholeにはイメージがあるからな」)
よくある質問(FAQ)
Episode 7で何が起きた?
二人がPandoraを離れる回です。Rodneyを通信局に残し、Corn on the Cobだけを連れてEden-6行きの定期便に乗り込みます。道中でRodneyがまとめたVivian Proctorの調査資料が届き、リキディターがもともとDahlの経理部門の一部署(事務職や保険数理士の集まり)にすぎず、Proctorが着任後に人を入れ替えて部門ごとエルピスの未使用ラボへ移し、しかも予算を正式申請していなかった(申請すれば投資家に使途を開示する義務が生じるため)ことが判明します。同時に、Episode 2から続くShrimp Blimp株の詐欺が墜落事故という形で跳ね返り、二人が「自分たちの稼ぎが誰に跳ね返るのか」を初めて言葉にする回でもあります。
リキディターはもともと何だったの?
Episode 7で明かされます。Vivian ProctorがCFOになる前、「リキディター」はDahlの経理部門にあった一部署にすぎず、事務職・保険数理士といったデスクワーク職の集まりでした。Proctorは着任後に人を入れ替え、部門をまるごとPandoraの衛星エルピスの未使用ラボ施設へ移設しています。Junieはこれを「彼女は資金を用意したのではなく、経理部門そのものを武器化した」と表現しています。